かつてモラハラ元夫に虐げられながら生活をしていた積木です。
モラハラの支配下に置かれ、「恐怖・理不尽」に怯えながら仕事、家政婦(もう家事の域ではないです)、育児を行っていました。
そんなモラハラ元夫に耐えられず勇気を出して離婚して早数年が経過し、モラハラについて振り返る余裕ができました。
今回は、自分の体験したことを交えてモラハラ加害者の歪んだ成功体験を生み出さないためのお願いと簡単な対処法も書いていきたいと思います。
娘の保育参観に来ることができなかった元夫がとった迷惑なお願い
娘が保育園の1歳児クラスの時のこと。
平日の昼間に行われた保育参観会、私は仕事を休ませてもらって参加したのですが、平日の日中ということもあり、さすがに都合がつかなかった元夫は、溺愛する娘の保育参観の参加はできませんでした。
と、ここまでは普通の家庭にはよくあることです。
平日の昼間から父親が簡単に仕事を休むことができるわけないのです。(自営業や平日休みの仕事なら調整はできるでしょうけど…)
元夫の迷惑なひらめき
参観会が行われた日の夜、娘の様子を元夫になるべく詳しく伝えました。参観会に行けなかった元夫はものすごく残念そうだったので、元夫に参観の写真も見せながら様子を伝えたのです。
ところが元夫はいいことをひらめいた顔をして、
「明日、担任の先生に言って保育園での写真を撮ってもらおう!!」
と、カメラを取り出した元夫は、なぜか張り切っていました。私は夫の言いだしたことが瞬時に判断できませんでしたが、
(私が撮った写真があるじゃん。え?その他にも仕事中の保育士さんにカメラを渡して撮ってもらうてこと??いやいや、まさかそんなことできるわけないよな…?)
まさかそんなはずはないと思うも、そのまさかのことを元夫はしようとしていたのです。
「俺は見ていない」それならば…保育士さんに写真を撮ってもらおう!!
- 保育の時間に写真を撮ってもらうってこと??
- そうだよ。だって俺は見てないから…せめて写真くらいは見たいし…。
- (いやいや私が撮った写真あるだろ!!)先生たちも忙しいから無理でしょ…。業務外だし…。
- 頼んでみないとわからないじゃん。俺は(参観を直接)見てないからどんな保育をしているか見たいし!
- だったら、あなたが自分で頼むのでしょうか?
- は??お前が(娘を)送っていったときに聞いてくれよ。あ、デジカメ持って行けよ←もうすでに決定事項のようで…
はい、出ました!
自分の要求+自分中心+他力本願
自分が保育の様子を見たい → 写真撮ってもらえばいいじゃん → (自分では頼めないから)嫁に頼ませるか!
モラハラ加害者特有の行動(自分のために皆が動くと思っている)
- 自分の欲求を満たすためならば人の都合を考えることはしない(できない)
- そして自分で言い出したことなのに元々は小心であるため(断られるかもしれない恐怖から)、自分自身でお願いに行くことができない
- 誰か(私)に言ってもらう。(他力本願)
↑常にこのような考えの元夫が本当に嫌いでした。
ですが、私に「断る」「逆らう」という選択は許されず、結局翌日保育士さんに元夫の願いを(断ってもらう前提で)伝えました。
あろうことか元夫の要求が受け入れられてしまった
「あの、私の夫がどうしても保育の様子が見たいらしく、私は止めたのですが、どうしても聞けと言ってきかないので無理を承知で伺いますが、我が家用に写真を撮ってもらうことはできますか??」
と、元夫が私に言わせた感を前面に出して聞きました。しかし当時の保育士さんは最初で最後ですよ!と条件付きで引き受けてくれました。
自身の意見が肯定されるとモラハラが助長する
引き受けてくれたことはありがたいけど、本当は断ってほしかった…なぜなら、無理なお願いを断ってもらえなければ、モラハラ加害者はますます調子づきます。一度良かったものは二度でも三度でも良いものととらえるのが、彼らモラハラ加害者の基本姿勢なのですから。
モラハラ加害者は一度味をしめると、一気に図々しくなります。
そして無理なお願いと思っていることが叶った=俺の力すごいと変換さえされます。モラハラ加害者にとって自分の意見が肯定されるということは歪んだ成功体験となり、モラハラを助長しかねない状態となるのです。
ほらな、何でも言ってみないとわからないだろ?言わずに諦めると損をするんだぞ!
↑元夫のこんな性格を知っていた私は、保育園に対して元夫の要求がさらにエスカレートしないかが心配で仕方なかったのです。
さいごに
常識範囲内での頼み事やお願いであれば、無理のない範囲で手伝ってあげたり、引き受けてあげたり…とされる方は多いと思います。それ自体は決して悪いことではありませんが、身の回りに少しでも
「え?それって常識的にちょっとずれた頼み事ではない?」
という要望があった場合は、この頼み事の発信源となっている人物はモラハラ加害者である可能性が高いと思います。
ただモラハラ加害者は、自分自身でお願いすることは稀です。多くは支配下に置いているモラハラ被害者を使って(無理な)頼み事してきます。
今後もし誰かに頼みごとをされたとき、少しでも「他人への頼みごととして何かがずれている…」と感じたのであれば、安易に引き受けないことをお願いしたいです。そして、できるだけ
- 頼みごとをしてくる理由
- 他に手立てがないのか
- 場合によっては第3者(公的機関含む)にも協力してもらう
などしつこく話を聞いてあげてほしいです。
モラハラ加害者はもともと自分に自信がない人種ですので、「断られる」ことに大きな不安を抱えています。簡単に引き受けて加害者に成功体験を与えるより、他人に質問攻めにされることの方が大きなダメージとなります。
話を聞くだけでも充分にモラハラ被害者を助けることができる可能性が広がりますし、モラハラ加害者にダメージを与えることも可能です。
今回は、娘の保育園での出来事を例えとして書きました。
保育園の件では「他の保護者の手前もあって明らかに無理なお願い」だったにも関わらず、2つ返事で「OK」されてしまったため、私がSOSを発信できる機会が失われてしまったことは言うまでもありませんでした。(モラハラ被害者はお恥ずかしながら、自分からSOS発信できません。SOS発信できないように加害者にコントロールされています。)
もし、このとき
- 保育参観のを行ったのになぜまた別に写真が欲しいのか?
- 日を改めて父親だけ参観してもらう
- 保育士と元夫が直接お話してみる
- 突拍子もない頼み事をしたことで「お母さん(私)悩み事ない?」と声掛けしてもらう
など、どれか1つでも園側からアクションがあったら私は間違いなく元夫の悪行を相談し、私たち家族はまた違った道を歩んでいたかもしれません。
この保育園での出来事の後、園側からOKをもらったことで元夫のモラハラ思考に拍車がかかったのは言うまでもありませんでした。
「俺は保育園の先生とは古くからの知り合いだからな。少しぐらい無理が言える。」
「お願いもしないで『無理じゃない?』と言ったお前(私)はやっぱり脳足りんだな。」
「(園が)俺の頼みごとを断るわけないだろ!!」←頼んだのは私ですが…
と謎のマウントをとられ続けたのでした。
さいごにもう一度…
もし、常識的に考えてずれた頼み事(親族でもないのにお金を貸して…や仕事中にプライベートの無理なお願いをされるなど)をされた場合は、モラハラが隠れている可能性も多いので、安易に引き受けることはしないで
まずはしっかりその人の話を聞いてあげてほしいと思います。
コメント
僕のモラ妻も同じことをしたので、わかるわーって思いました。僕達の場合は、頼み事があまりに非常識だったので、先方に断られました。そしたら、どうなったと思いますか?あんたの頼み方が悪かったに違いない、もう一回行ってこい!でした。
だったら、自分で頼みに行けよ!と思うのですが、モラハラ加害者は、断られて自尊心が傷つく可能性があることからは逃げますよね。