私の元夫はなにかにつけ「離婚するぞ」が口癖でした。しかし、元夫と離婚することはとても大変だったのです。なぜ「離婚したいと言っている元夫」との離婚が大変だったのか?不思議に思われる方も多いと思います。
それは、「モラハラ人」特有の思考回路からくるものなのです。
元夫はことあるごとに「離婚」と連呼していた
私自身は、「離婚」という2文字は、婚姻関係にあるもの同士ではそう軽々しく発する言葉ではないと思っています。結果的に離婚してしまった私が言うこともおかしいのですが、「離婚」とはここぞの時に言う言葉であると私は思っています。
現に私は元夫に対して「離婚」と言ったことは2度しかありません。しかもその2度はいずれも本気でした。
ところが元夫は、ことあるごとに「離婚!離婚!」と騒ぎました。
- 私が元夫の思い通りの行動をしないと「離婚」
- 「生活費が足りない」と告げると「離婚」
- 「(元夫のことが)信用できない」というと「離婚」
- 私が産休・育児休暇中には毎日のように「復帰後働かないなら離婚」
- (私名義の)クレジットカードを作らないと「離婚」
- 子どもが元夫に対して意見しようものなら「(私の)教育がなってないから離婚」
- 「俺の親は『離婚しろと言っている』」と言う
- 私が元夫に対して意見すると「離婚」
- 「お前みたいなやつとはいつでも離婚してもいいんだぜ」が口癖
- 「離婚は紙きれ一つでできるから」も口癖
- 「離婚したら子どもは俺と俺の親で育てる」も口癖
- 「親権と養育費は俺がもらう」も口癖
- 「俺と離婚してもお前に子どもを育てるなんてできない」も口癖
なんか書き出したらいっぱい出る…元夫はすぐに「離婚」って言ってたな…💦
「いただきます」や「ごちそう様」と同じくらいの頻度で「離婚」と言われていた気がします。(因みに婚姻前の同棲期間中は「別れる」と連呼されていました。)
私は離婚したくなかったわけではない
事あるごとに「離婚」の圧力をかけられていた私ですが、婚姻当時離婚をしたくなかったわけではありませんでした。
むしろ元夫が完全に無職となってしまった結婚2年目くらいから「どのタイミングで離婚しようか…」と真剣に考えるようになっていました。
モラハラ元夫は勝手に仕事を辞めるが職探しは難航する
ですが、私自身には
- 頼ることのできる親族がいないこと
- 小さな子どもを抱えていること
もあって、現実的にはなかなか離婚を実行することができませんでした。
私が「離婚したい」と言わないことをいいことに、元夫は「離婚してやる」と言い続けたのです。
私が伝えた二度の「離婚」の意志
一度目は、元夫が執拗に「離婚」を連呼した日
元夫が「離婚する」と言った原因は本当に些細なことだったと思います。正直、私は覚えてはいません。ただ一つ言えることは、普通の夫婦間では離婚案件ではない出来事であることです。
しかし、この日の元夫は本当にしつこく「離婚」を連呼してきました。私が何も言わないことをいいことに…です。まるで調子に乗った小学生のように…。
私が相手にしないと次第に私に対する暴言が混じるようになりました。
元夫がイライラしていることは伝わります。
もしかしたら単なる八つ当たり的なものだったのかもしれませんが、あまりにも私に対する暴言もひどく、「離婚」も連呼するので、ついに私も言葉を返したのです。
「わかりました。離婚で結構です。いつ手続きしますか?届をもらってきますので早いうちに済ませましょう。」
私がいともあっさり離婚に応じたので、この時元夫は慌てました。
その後しばらくは「離婚」とは言わなくなったものの、「俺は嫌いで一緒に暮らしているわけではない」とわけのわからない上から目線の言い訳をされ、なぜかたった1個のコンビニデザートをプレゼントされ「丸く収めてくれ」と言わんばかりの対応をされました。
デザートで私のご機嫌が収まるわけではありませんでしたが、元夫に食べさせたくはありませんでしたので、ご機嫌取りのデザートとは思わずにいただきました(笑)
そして、離婚に向けての計画はこの後も練り続けていましたし、私が「離婚する」と言ったことは決して嘘や脅しではありませんでした。
ですが、元夫はコンビニデザート一つで私の機嫌を取ったと思い込んでいたようです。
そんな単純なはずないのに…”(-“”-)”おめでたい思考回路です(笑)
二度目は警察がらみの騒動が起きた時
婚姻中、元夫が警察に連行されたことがありました。
被害者側の恩情もあり、私が(嫌々)身元引受人になったことで元夫はすぐに保釈されましたが、この時ほど元夫に嫌気がさしたことはありませんでした。
「お願いします。離婚してください。」
精いっぱい「元夫が離婚してくれないから困っている感」を伝えました。
元夫にしてみれば、「俺が離婚したくないと思われている」ことに抵抗があるのではないかと思ったのです。元夫は元々プライドが高いので本来ならば、『嫁が俺に依存している』と思いたいところなのです。
ところが、その嫁に「離婚したい」と言われたら元夫のプライドに傷がつきます。私はそのプライドから首を縦に振ってもらうことを期待して離婚を切り出しました。日々のモラハラ行動もさることながら、よそ様を巻き込んで警察沙汰になったことが大きな離婚理由でした。
しかし元夫は意外にも、「もう二度とこんなことしないから考え直してくれ!!」と頭を下げてきました。
この時、私の離婚の意志は固かったものの、
- 息子が生まれて間もない頃だった事
- 私自身、離婚の準備が万全ではなかったこと
もあって、この時はすぐに離婚に踏み切ることはありませんでした。しかし、他人様へ迷惑をかけてしまったことについては「絶対に許せません」と伝えました。
モラハラ加害者は本当に離婚がしたいのか?
彼らは口では平気に「離婚」を連呼します。
しかし、だれよりも離婚を恐れているのも彼らなのです。
その証拠に、被害者側から離婚を切り出しても彼らはのらりくらりとかわします。時にはなかった話のようにふるまいます。
ですが、加害者側からは必要以上に「離婚」を切り出してきます。
おそらく「離婚」を切り札に被害者をつなぎとめておこうという魂胆なのです。そしてこの切り札を惜しみもなく使うという理解不能な行動もモラハラ加害者ならではの意味不明な行動なのかもしれません。
さいごに
基本的に「有言実行派」の私は、二度目に切り出した「離婚宣言」から8か月後に離婚へ向けての別居をスタートさせ、離婚調停・裁判を経て元夫の悲願、私の念願であった離婚を達成することができました。
そしてこの一件で分かったことは、
- モラハラ配偶者の「離婚するぞ」は単なる挨拶がわり
- 被害者側から「離婚して」と言っても取り合ってもらえないことが多い
- 要するにモラハラ加害者は「離婚したくない」と思っている
よって、「モラハラ配偶者との離婚は大変」ということになるのです。
コメント
タイトルだけで、わかるわーって笑ってしまいました。離婚する!と脅しながらも、離婚には強硬に抵抗するのは、モラハラ人間あるあるですね。僕も同じ趣旨で記事を書こうと思いました。
離婚したいって言ってるのに、調停にするならお前の加害行為を話す必要がある!とか何とか言われて、こいつ離婚したいのか、したくないのかわからない…って日々思ってます。
シンイチさん、モラハラする人は口だけのところがありますよね。できもしないくせに大きなことを言う傾向にあると思います(-_-;)
つるっとさん、モラハラ加害者に一度聞いてみたいですよね…
「私と離婚したいの?したくないの?はっきり教えて!!」
と…。きっと問題点をすり替えられるだけかもですけど”(-“”-)”