【公立高校吹奏楽部】学校で楽器を借りることができるのか?マイ楽器を持参するべきなのか?

これはわが娘が通う、とある公立高校のお話です。私立高校であったり、地域が異なる場合は状況が違うこともありますので、「こんな学校もあるんだ」くらいに読んでいただければと思います。ちなみに娘の学校は、

  • 吹奏楽コンクール県大会常連校(地区大会あり)
  • 部員数は吹奏楽としては少なめ(小編成)
  • 数年前までは、支部大会出場も珍しくないほどの実力もあった(近年指導者が変わってやや成績不振気味)
  • 部活動を大切にしている校風
  • 多くの運動部より練習が厳しめであり、拘束時間も長い

というスペックです。

学校の楽器を借りることはできるのか?

高校の吹奏楽というと「お金がかかりそう」「楽器を買わないといけないのでは?」と思ってしまいますが、結論から言うと公立高校の場合は「楽器の購入はしなくても大丈夫」です。なぜなら、中学校同様に一通りの楽器は学校で用意されているからです。

ただ、楽器の用意はされているものの「楽器の状態が万全であるかどうかは別問題」です。

公立高校の楽器の状態

娘に聞いたところ、「高校の楽器は中学よりは整備されている」とのことでした。

公立高校ということと、楽器の耐久年数が長いこと(きちんとメンテナンスされていることが条件ですが)、などから楽器自体は新しくはないものの、最低限の楽器に関してはすぐに修理が必要というものはなく、吹き心地も悪くはないとのこと。
また、中学生と異なって高校生は楽器の扱いにも慣れるため、備品の楽器であっても、見た目もそれなりにきれいだったりすることもあります。

ですので、「マイ楽器を持っていないけど管楽器やりたい」と思って入部しても、備品の楽器を貸し出してもらうことができます

学校の備品の楽器を借りるにも必要になる経費はある

学校の楽器を借りるのも「無料」というわけにはいきません。

というのも、楽器は非常に高価なものです。購入すると数十万から百万単位のものまであります。
そして、定期的な調整も必要ですし、消耗品もあります。ですので、多くの学校では学校の楽器を使用する際には「レンタル料」を支払います。だいたい月額1000~3000円くらいに決められています。(卒部するときに使用していた楽器のメンテナンス代の一部を支払う場合もあります)

また管楽器の場合は、

  • マウスピース
  • リード(木管楽器)
  • リガチャー(木管楽器)
  • お手入れセット

など口をつける部分や楽器のお手入れに使用する消耗品は、個人で用意する必要があります。マウスピースは、楽器やメーカーによって値段は異なりますが、数千円から数万円ほどの値段です。(参考までに、娘のアルトサックスのマウスピースはセルマーのものであり、購入時およそ20000円ほどでした)

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できるだけ初期費用をかけずに吹奏楽を始めたい人は

打楽器がお勧めです。打楽器で必要なものはスティック&練習台(足して5000円くらい)であり、練習台に関しては、学校で貸し出してもらえることもあります。

どうしても管楽器にこだわりたい人は、木管より金管楽器のほうが初期費用も維持費も安く済みます。マウスピースも金管のほうが安く購入できます。

高校でマイ楽器を持ってきている子はどのくらいいるのか?

以前中学校でのマイ楽器率の記事を書いたことがあります。

私が暮らす地域では、意外と子が中学生の段階で、楽器を買い与える家庭が多いです。そういう私も、娘にアルトサックス(中古ですが)を買い与えた一人です。

中学生で楽器を購入するメリット

  • モチベーションが上がる
  • 学校の楽器の整備が不十分であり、使いづらいため、使いやすい楽器を買うことで上達も格段に速くなる
  • 楽器を大切に扱うように意識できる
  • 楽器個体の癖を把握しやすくなる

中学生で楽器を購入するデメリット

  • やりたい楽器の変更がしづらくなる
  • 子が高校以降も吹奏楽をおこなうとは限らない
  • とにかく高い(中古車1台は買える金額であることが多い)
  • 維持費・メンテナンス費用が掛かる(年間数千円から数万円)
  • 登下校時、親が自家用車で運んであげなければならないことも…

それでも、中学生で楽器を買い与える人が多いため、高校でもマイ楽器を所持している子は意外と多いのです。

高校ではどのくらい楽器を持参しているのか?

あくまでも娘の学校での話にはなりますが、

  • フルート
  • クラリネット
  • トランペット
  • ホルン
  • アルトサックス(娘)

の子は、マイ楽器を持ってきています。部員数に対して4割くらいの人数ではないかと思います。

打楽器やチューバなどの大型楽器や、高価なダブルリード楽器の子は、学校の備品を使用しています。
「手持ち楽器」と呼ばれている比較的小さな楽器の子は、たいていの子が楽器持参です。高校生は、さらなる上達をを目指して、中学の時から使用している「吹き慣れた楽器」で高校の部活動に参加している子が多いのです。

高校ではマイ楽器がないと吹奏楽部に入れない?

マイ楽器がなくても、吹奏楽部に入れないことはありません。

ただ、マイ楽器を持っている経験者の子のほうが、希望楽器に配置される可能性が高いため、高校から吹奏楽を始める未経験の子や、楽器を所持していない子は、バンド全体のバランスを考えて希望とは異なる楽器に配置されることもありますので、その点も理解しておくとよいかもしれません。

娘の高校では吹奏楽未経験者は、パーカッションや、比較的楽譜が読みやすい低音楽器の担当に配置されていました。

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さいごに

今回は、とある公立高校吹奏楽部では「楽器を借りることができるのか?」また、「マイ楽器を購入するべきなのか?」について書きました。

結論を言うのであれば「学校による」となってしまいますが、公立高校の場合であればある程度は学校で用意されています。ただ、楽器自体の老朽化やメンテナンス不足である場合も少なくないため、中学時に楽器を購入している子は、ほとんどが持参して活動しているのが現状です。

私立高校の場合で、特に吹奏楽に力を入れている(全国大会を目指している学校)ところは、「マイ楽器持参」+「楽器メーカー指定&グレード指定」というところもあるようです。たとえ同じ楽器であっても、メーカーによって音の違いがあったり、安いグレードの楽器であると、それなりの音色でしか演奏ができなかったりするなど、全体の演奏に影響してしまうこともあります。
顧問の先生よることろもありますが、力を入れている学校であればあるほど楽器に対してのこだわりが強くなる傾向にあります。

 

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